「HSPは子育てにむいていない」
そう感じたことはありませんか?
『子育て中…なんで毎日こんなにイライラするんだろう…』
『赤ちゃんの泣き声に耐えられない…母親失格だ。』
『今日も子どもに発狂してしまった…』
昔から子どもが好きで、母親になるのが夢だった私が念願叶って母になったら、想像していた子育てと180度真逆の現実を突きつけられました。
子育て中、辛い、耐えられない、もう無理…と何度思ったことか…。
『HSP』を知るまでは…。
最近ではよく耳にしたり、目にすることが増えてきた、『HSP』という言葉。
HSPを知って、HSPを理解し、子育てへの向き合い方や思考を変えたり、グッズを取り入れることで、子育て10年目を迎えた頃、やっと子育てを楽しめるようになってきました。
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この記事では
- HSPを知るまでの子育ての苦悩
- HSPってなに? HSPの特性と理解
- HSPを知ってから変わった子育て・思考
- HSPだからこそできる子育て
について書いています。
HSPは子育てに向いていない?HSPを知るまでの子育て
子育ては、楽しく幸せなキラキラした時間…と思っていました。
でも…悩みや不安、イライラの止まらない現実。
HSPは子育てに向いていない?という言葉を耳にするまで、ずっと暗いトンネルの中にいるような…そんな子育ての日々でした。
イライラが止まらない子育ての日々
ずっと夢だった母になれたのに、なんでこんなにうまく子育てできないんだろう…と悩み、イライラ・不安・自己嫌悪を繰り返すという現実を突きつけられました。
赤ちゃんの泣き声に耐えられない
赤ちゃんは泣いて気持ちを表現するもの。
そんなことわかっているのに、我が子の泣き声に耳をふさいでしまったことが何度もあります。
オムツも変えたし、授乳もしたのに、どうしてずっと泣いているの?
泣いている我が子をうまく泣き止ますこともできず、泣きわめく赤ちゃんを見て絶望したこともあります。
泣きわめく表情を見ていられない
赤ちゃんが、何しても泣き止まないことがあるのは当然です。
それなのに、泣いて一生懸命訴えている赤ちゃんの表情がかわいそうで、気持ちを持って行かれ、こちらまでとても悲しくなってしまい、目を背けてしまうこともありました。
気持ちをぶつけるところもなく、とても苦しかったです。
急な予定変更にぐったり
子どもの急な体調不良や、予定変更は子育てあるある。
自分1人でも、予定の変更が苦手なのですが、子育て中の予定変更は、私にとってはすごく大きなストレスであり、変更後の予定の準備や動きを考えたりと、頭も体もとても疲れてしまい、キャパオーバーを何度も起こしていました。
断れるような予定変更も、うまく断ることができず引き受けてしまっていました。
常に子どものことで不安が尽きない
元々心配性ではありますが、子育ての中で根拠のない不安や、子どもたちをうまく育てていけるのか、何か予期せぬことがあるのではないか…などありもしない出来事の想像を巡らしては常に不安がつきまとっていました。
すぐキャパオーバー
とにかくすぐキャパオーバー…。
自分のキャパの狭さに悲しくなり、だからといって、なぜキャパオーバーになるのかや、キャパオーバーになる前に対処することもなく、子どもや旦那に発狂してしまい、自己嫌悪を繰り返していました。
人の目や反応が気になる・刺激の多さに疲弊
子どもを連れて外に一歩出れば、行き交う人々の動き、たくさんの情報、人の視線や多くの刺激を受けて処理しきれずにいました。子どもを連れていると特に周りに迷惑をかけてはいけない…と常に気を張っていました。
車での移動、外出、受診…何をするにも子どもと一歩外出れば、周りに迷惑をかけてはいけないと常に気を張っていたと思います。
HSPを知って変わった子育て
私は信頼している職場の先輩によく子育てや人間関係の悩みを相談していました。
相談している中で、ある日言われた一言…
「HSPって知ってる?」
その一言でHSPを知ることになり、時間はかかりましたがHSP気質を理解し、少しずつ思考や行動を変えることができるようになりました。
そして、それまでの何倍も楽に、子育てを楽しむことができるようになっていったのです。
子育て10年目のことでした。
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HSPってなに?
HSP(ハイリー・センシティブ・パーソン Highly Sensitive Person)とは、視覚や聴覚などの感覚が過敏で、刺激を受けやすいという特性をうまれつき持っている人・うまれつき感受性が強く、敏感な気質を持った人のことをさします。
子育てでイライラ、子どもに発狂する原因はHSP?!
子育て10年目ほどたった頃、知ったHSPという言葉。
HSPを知っていくうちに、子育てでのイライラや不安、悩みが尽きなかったことの原因が紐解けていきました。
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自分にあてはまるHSPの特性を理解していく
HSPの特性を知っていく中で、自分に当てはまる特性を書き出していきました。
書き出していくことで、自分にあてはまるひとつひとつの特性を理解していきました。
聴覚過敏・まぶしい光・大きな音が苦手
赤ちゃんの泣き声、子どものけんかの声、癇癪の声が耳の奥から頭に響き渡り、とても苦痛。
頭に響き渡る声に耐えられなく、イライラしたり、耳をふさいで発狂したこともあります。
みんな泣き声にイライラしないの?
私は母親失格だ…と自分を責めたことは数知れず…。
また蛍光灯の光がとてもまぶしく、天気の良い昼間は電気を消して過ごすのが当たり前になっていました。
ある日遊びに来た友達に、「なんでこんなに薄暗いの?気が病むね…」と言われたことも。
自分の感覚がおかしい、みんなと違う…と悩んだこともありました。
聴覚過敏や光を人一倍まぶしく感じる特性を知ることで、イヤホンで耳に入る音・声を緩和するようにしたり、間接照明、外出時サングラスを使用することを始めました。
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子どもの喧嘩する声や癇癪の声が耳に入るのを、イヤホンを使うことで緩和できるようになりました。
子どもの安全は目でしっかり確認しながら、聴覚過敏な面を少しでも和らげることができるようイヤホンを愛用しています。
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サングラスがあるとないとでは、その日の疲れが全然違うと感じます。
目からの刺激は思った以上に負担になり、サングラスや帽子でかなり和らげることができています。
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蛍光灯の光がまぶしく感じる特性を知り、間接照明をうまく生活に取り入れています。
刺激を求めるが刺激を受けやすく敏感
子育て中の友達と会うことや、子育てサークルがあると知れば、参加しなきゃ!ママ友を作らなきゃ!と人と会うこと、色んなサークルに参加すること、予定を詰め込むことに必死でした。
同じ月齢の子どもを育てるお母さんと知り合うことは、子育ての話ができたり、心配ごとを相談できたり、気分転換にもなり、とても楽しい時間でもありました。
ですが、HSPな私にとっては予定を詰め込み過ぎたり、外へ意識を向けることによって、相手の顔色や周りの空気を伺いすぎて、すごく気を張ってしまいます。
そして、外で頑張りすぎて、帰宅後キャパオーバーしていたのです。
ですが、また刺激を求め、予定を詰め込み、キャパオーバーを繰り返していたのです。
睡眠不足で体・脳が人一倍疲れやすい
子育ての中、睡眠不足である母親はたくさんいると思います。
赤ちゃんが寝ている間、休息を取れればいいのですが、せっかく赤ちゃんが寝ているのだから、なにかしなければ…と家中動き回ったり、録画ドラマを見たり…。
寝不足なんだから体を休めればいいのに…。
特に我が子は赤ちゃんの時期、みんな寝るのが下手でした。
いわゆる背中スイッチが敏感で、赤ちゃんを抱っこしたまま朝を迎えたことは何度もあります。
夜な夜な寝れていないのに、私は昼間も休むことなく活動していました。
寝ている間に掃除ができた!見たかったドラマが見れた!など達成感と充実感があったのですが、常に脳が非論困憊状態…そして赤ちゃんが起きた頃にはスムーズにいかない育児にまたイライラ…。
それを繰り返してました。
休むことなく活動し続ける脳や心を、うまく休めることができるようになったのはHSPを知ってからでした。
予定変更が苦手
外出ひとつとっても、頭の中で色んな想定をし、準備をします。
外出に限らず、急な来客や子どもの体調不良による予定変更はあるあるです。
子どもとの外出や受診はとても気を遣います。
しっかり準備をしないと安心して外出できない。
外出中も不安や迷惑をかけないかドキドキ…
急な予定が入ることや、予定変更は、その先の動きなどを改めて想定して動かなければならず、とてもしんどいものでした。
それならば、予定変更に柔軟に対応できるよう、予定を詰め込みすぎず、できる範囲でのことをすればいい!と思考や行動を変えてようになりました。
周りの視線や反応が過剰に気になる
常に人の目を気にし、他人軸で生きていました。
人の顔色を伺い、不機嫌な人の表情に気持ちを持っていかれ、NO!ということが苦手で、無理難題も笑顔で引き受けていました。
友達親子と一緒に公園に行けば、それはそれはとっても気を遣います。
「背中に目があるみたい」と言われたこともあるほど、常に全身で周りの空気を察していました。
それが子育てとなれば、常に気を張って過ごすようになり、体や心は悲鳴をあげていました。ですが、自分の体を労わることもせず、イライラばかりが増していきました。
HSPだからこその子育て
HSPの特性を知っていけば知っていくほど、今までイライラし、キャパオーバーになり発狂してしまう環境、子育てが向いていないと思う場面やその原因が分かり、少しずつ思考や行動が変わっていきました。
子育てで困難に感じるのはHSP気質を理解していなかったから
今までイライラし、すぐキャパオーバーしていたこと、不安が尽きなかったこと。
友達と楽しい時間を過ごした日など、必ず訪れる半端ない疲労感とイライラ。
HSPを理解することで、それらの原因が少しずつ解明され、納得と安堵した気持ちになりました。
そして、子育てへのガチガチに固まった考え方が、ゆるく柔らかいものへ変わっていきました。
- 私がおかしいのではなかった。
- うまくいかないのはHSPの特性ゆえでもあったんだ。
- キラキラした理想の子育てとは程遠いけど私なりの子育てをすればいいんだ。
- 手を抜いていいんだ。
- 掃除機を毎日かけなくても死にやしない。
- 無理な予定は断っていいんだ。
- 自分を大切にしていいんだ。
HSPは子育てに向いていないのかまとめ
このようにHSPの特性を知ってからは、思考や言動を変えることができ、子育てへの考え方がとても楽になりました。
HSPを生かした子育て
子育てをする中で、マイナスに感じていた部分や、気にしすぎる部分が、むしろ子育てでプラスに働くこともあるんだ!と思えるようになりました。
感受性豊か
人の目を気にしすぎたり、人の気持ちを読みすぎたりして悩んでいましたが、それだけ人の気持ちが手に取るようにわかったり、ささいなことを幸せだと感じることができることは子育てにおいて強みだと思えるようになりました。
寝不足であっても、朝日と共に朝を迎えることができること。
我が子が日々小さな成長を見せてくれること。
外出先で「かわいいね」と我が子に声をかけてもらえること。
受診で子育ての悩みを看護師に察してもらい「お母さんよく頑張ってるね。」などと気持ちを分かってもらたこと。
そんなささいな日々の出来事に大げさでなく、日々感動しています。
危険察知能力が優れている
子どもの些細な体調の変化や、遊びの場での危険予測、危険察知能力が優れているなと我ながら実感することがよくあります。
公園や子育てサークルなどでも、そのような場面が何度かあり、危険を回避することができ、感謝されたことが何度かあります。
食事の様子や起きた時の表情、『なんか違う…』『やけに今日は…』などと、日々の些細な違いや変化に気づきやすく、自分でも早めの対応ができているなと実感します。
共感力
子育ての中で『共感力』はとても大切。
なぜ子どもがそのような行動をとったのか…
子どもが今どんな気持ちなのか…を共感できているなと感じます。
「共感」というときれいに聞こえますが、気持ちが分かりすぎて、自分事のように悲しく感じたり、受け取ったりして、辛い時期もありました。
ですが、よく共感してあげてるね!と保健師さんや幼稚園の先生に言われることが多いなと思い、HSPを知って共感力が強い特性を知り、子育てに生かしていけたらいいなと思うようになりました。
まとめ
HSPを知ることによって、子育てで悩んでいたこと、子育ての困難さがHSPゆえであったことを知ることができ、子育てへの思考・行動がガラリと変わりました。
マイナス面に思って悩んでいたこともプラスに変換でき、とっても楽に楽しく子育てができるようになりました。
もちろん、大変でしんどい時もありますが、HSPと上手に付き合うことで、自分がいっぱいいっぱいになる前に休息したり、自分を大切にすることもできるようになり、子育てだけでなく、人間関係や仕事、家族関係にもHSPの特性をプラスに生かすことできてきている気がします。
私のように子育てで悩んでいる人に少しでも私の体験が届いて参考になるといいなと思います。
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